東部支部大会(令和7年・団体戦最終日)

 皆さんこんにちは!
 1月17日(金)・20日(月)・24日(金)の3日間、東部支部大会が行われ、団体戦、個人戦A、Bにおいて春高が優勝しました!
 それでは、団体戦について観戦記をお届けします!(担当35期小髙)
 前回の記事のとおり、春高の団体戦(2複1単形式)は上位8強にシードされているため、2日目の20日(会場は毎日興業アリーナ久喜)からの登場でブロック内1位突破を果たし、本日1/24の最終日(同アスカル幸手)は上位4校によるトップリーグ決戦です!!
 東部地区からは、今年度は叡明高校のみ県シードにて、今大会への出場を免除されてますので、春の関東大会東部地区予選において第1シードで臨むべく挑みます!

●団体戦決勝リーグ(1位リーグ)

 春日部、久喜北陽、栗橋北彩、越谷南と4校総当たりのリーグ戦です。各校とも実力校、新人戦の個人戦から活躍する選手もおり、技術のぶつかりあい以上のものが求められるでしょう。

【第1試合】VS 久喜北陽

[第1ダブル] 葭葉・忍田 2(22-20、11-21、22-20)1 今野・福家

 とにかく久喜北陽を打ち下さなければ今年の東部地区1位はない。必ず勝つ、円陣で結束の雄たけびから第1試合に臨みます!
 初戦が最重要試合。いや、どのオーダーであったとしても気は抜けません。春高の第1ダブルは葭葉・忍田組。強気のオーダーに出ました。接戦の1ゲームを取りましたが、11-21で2ゲームを落としファイナルゲームは22-20で勝利。この勝利がこの後のいい流れをつくったとも言えます。
 忍田君によれば、「1ゲームから終始接戦で取り切ったものの、2ゲーム目は序盤から離されてしまったので、あきらめてはいないが冷静さを保ちつつやることはできていた」との事。観ていても、二人の声掛け、間の取り方は益々成長している。1年の忍田君は臆せず、先輩の葭葉君とコミュニケーションをとりに行ってる。ファイナルゲームは11-9以降2~4点リードを保っていたが、18-18で追いつかれた際には観ている私たちも行方を見守るしかなかった。しかし、この結果は勝負強さのたまもの。自分たちのやることを貫いた結果だったと感じます。

 さて、シングルは栗原君。(余談ですが、第1ダブルの熱戦のファイナルゲーム中のまさにインターバルのあたり、栗原君はアップ途中だと思いますが、僕の所にもアドバイスを求めに来ました。このシングルで決めたい強い意思をしっかり確認した上で、彼の持ち味を出せるよう、ラリーをしに行くことや前での球づくりを怖がらないことを特に強調して励ましました!)
 何せ、栗原君は秋の伝統の春高マラソン大会(正式には1万m走)で5位ですから!! 細い身体から物凄い持久力を発揮するのです。強い球は少なくても終盤で足は動くし精度があまり落ちません。まさしく、これが最高の武器です。

[シングル] 栗原 2(15-21、21-9、21-14)1 小倉

 1ゲームは相手のミスの連続により4連続得点で9-7の場面もあったが、その後はこちらがネットにかけるミスも多く持ち味を出せず取られた。しかし2ゲームは相手の力みも目立ち、栗原君は落ち着きと静かなる気迫で21-9と圧倒した。ファイナルゲームでは徐々に声も出し、自分の試合で終わらせる気合で11-3で折り返すと、配球や緩急をうまく使い、後半は相手も奮闘していて見ごたえあるのラリーが続きましたが、21-14で勝利。久喜北陽に2マッチをとり大きな1勝となった。
 試合後、栗原君に「なぜ1ゲーム目に15点で取られたのに9点、14点としっかり勝利できたと思う?」と聞くと、「やはり、相手の体力を削っていってうまくプレーできたと思います。でも自分もけっこう足に来てました」と照れながら喜びのコメントをしてくれました。
 2-0で第2ダブルをやらずに久喜北陽を下し、最高の流れのもとに難敵を退けました。

【右上の写真】久喜北陽戦の勝利後、しっかりアドバイスを求める栗原君

【第2試合】VS栗橋北彩

 2試合目の対戦校は栗橋北彩高校。直前に越谷南を2-0で下して、なんとか春高に勝てばと強い気持ちで来ているのは間違いない。

[第1ダブル] 岡田・安藤 1(24-22、15-21、11-21)2 齋藤・福田

 相手校はシングルに出場と思われた選手を第1ダブルで組ませて、ダブル2本取る作戦に来た。
 私の見たところでも相手ペアは攻撃力のスピードやタッチの速さが精度よく繰り出され、受け身になれば厳しい事になると予想。しかし、岡田・安藤ペアは積極的に攻めるし、守りもくらいついていき、やや劣勢の13-16から一気に5連続得点を取り18-16とした。ここからシーソーゲームの末24-22と1ゲームを勝ち切った。しかし、取られても余裕感のある栗橋北彩ペア。2ゲームは、6-6、8-11以降リードを少しづつ広げられ15-21とする。
 ファイナルゲームは2,3度の連続得点しか取れず、攻撃を続けるラリーをつぶされるかミスに至る場面が目立ち11-21で敗戦した。相手ペアは、苦しい体勢であってもとにかく拾えるし(面を作ったり、合わせたりが巧み)、レシーブの球を攻撃的にできるスキルと配球の良さがあったと思う。ただ、第1ゲームの岡田・安藤の素晴らしい気迫とラリーは見事だった。

[シングル] 栗原 2(21-7、21-5)0 小原

 スコア通り、ここは危なげなく終始圧倒的に勝利した。

[第2ダブル] 葭葉・忍田 2(21-11、21-11)0 横山・植田

 1ゲーム11-7でインターバルに入るとその後も最後まで積極的なプレーでリードを拡げ、相手を11点に抑えた。2ゲーム目も出だしから足の動きも鋭く、先へ先へとラリーできた。このゲームも21-11でスコア的には圧勝でした。栗橋北彩を2-1にて下しました。

【写真】栗橋北彩戦で奮闘する 左:第1ダブルの岡田・安藤組(奥)
右:第2ダブルの葭葉・忍田組(手前)

最後は
【第3試合】VS 越谷南

 秋の新人戦では順位決め戦に回ってしまった春高が、やはり久喜北陽に負けて順位決めに回ってきて戦ったのが越谷南。この時は2複3単ながら3-2での勝利でした。

[第1ダブル] 岡田・安藤 2(21-9、21-19)0 岩波・石倉

 第1ダブルでしっかり出だしスタート良く押し切りました。2ゲーム目は相手のほうが対応できて来て終始互角なラリー展開でした。ただ1ゲーム目を取っているせいか焦りのようなものはなく、気合も乗って勝負どころの19-19からもそのまま連取して21-19として勝ち切りました!

[シングル] 栗原 2(21-15、21-11)0 須賀

 栗原君も、戦前不安な所を見せる様子も全くなかったこともあり、終始リードしながらプレーできていました。応援団も安心してみることができた内容でした。
 そのせいか、決勝リーグを3戦全勝での優勝が見えてきて、春高の選手たちも確信しつつ(!?)の応援に変わってきていました。

 越谷南に2-0として、団体戦の試合を締めくくりました。
 これにて、3勝で決勝リーグを終え、春高優勝。2位・久喜北陽、3位・栗橋北彩、4位・越谷南となりました。

【写真】左から順に:①越谷南戦で試合開始直前の岡田・安藤組 ②同シングルの栗原くん
③最後の試合を終えて整列 ④優勝決まってみんなでポーズ!

 やはり、団体戦は大きな流れをものにしたり、自分達で決めたオーダーで強い気持ちで最後まで戦い抜くと覚悟した者が、ここぞの分岐点や最後の一本をもぎ取れるのではないかと強く感じさせられた大会でした。

 秋に始まった新人大会地区予選、県大会と団体戦の各校の順位・勢力がぴったり今回の成績通りな訳ではやはりありませんでした。日々の練習、努力が更に次なる道につながることを感じ、高い目標に向かって更に進んでいきましょう!
 団体戦の次戦は、4月上旬の関東大会予選東部地区大会です。冒頭で述べたように叡明高校はシードで県からですので、春高が第1シードで東部地区大会を戦います。
 県大会での4つのシード校の次の5~8シードに入るには、東部地区予選を第1シードで優勝することです! チャレンジの気持ちを忘れずに1位で地区大会を駆け抜けられるよう頑張りましょう!

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