関東大会埼玉県予選速報
今日4月27日(土)、上尾運動公園体育館で関東高等学校バドミントン大会埼玉県予選(関東大会県予選)が行われました。東部地区予選で第2シードながらベスト8で草加西に敗れ、6位と苦杯をなめた選手たちは、面目躍如したい思いを強く抱いて試合に臨みました。
初戦は組み合わせ上2回戦に当たる浦和麗明高校。かつての小松原女子高校ですね。共学になって以後、南部から毎年県大会に出場してくる常連校です。
第1ダブルは本来のペアを崩しての佐無田・高鹿組。実戦経験のほとんどないペアだったこともあって、1ゲーム目はミスも目立ち堅さがみられましたが、相手のミスにも助けられ接戦をものにすることができました。2ゲーム目は二人の動きもかなり慣れてきて、高鹿くんもいつもよりスマッシュを多く打ち込み、後半は積極的に攻めるラリーを続けて、よい内容で先勝しました。
シングルは一番頼りになる丘咲くん。1,2ゲームともインターバルまでの前半は一進一退でしたが、11点以降の後半は徐々に丘咲くんの安定したストロークが相手を上回り、自分のペースで押し切ることができました。とくに2ゲーム目の後半は、長いラリーに体力を消耗した相手選手が何度も膝に手をついて苦しむ場面も目立つようになり、体力面でも日頃の成果が結実した立派な勝利でした。
【2回戦】春日部 2-0 浦和麗明
複1 佐無田[3年]・高鹿[3年] 2(22-20、21-15)0 青柳・矢口
単 丘咲[3年] 2(21-17、21-18)0 米澤
【写真】左:第1ダブルで後衛からスマッシュを打ち込む高鹿くん。前衛は佐無田くん
右上:接戦の1ゲームをとり高鹿くんの肩を叩いてねぎらう佐無田くん
右中:試合に勝利した後の輪の中でほっとした笑顔をみせる丘咲くん
下:シングルでジャンピングスマッシュを放つ丘咲くん
3回戦は勝てば翌日以降のリーグ戦に勝ち残れる試合でしたが、相手は第3シードの強豪・叡明高校。ご存じのようにかつての小松原高校です。偶然ですが、今日は2試合とも旧小松原高校の系列校との対戦という一日になりました。
第1ダブルは佐無田・丘咲のエースダブルで勝負。最初のダブルを勝って勢いに乗りたいところです。しかし、さすがに関東大会に通算55回という最多出場を誇る名門校。第1ゲームは8-11から後半突き放されて13-21と壁の厚さを感じました。それでも第2ゲームは相手のミスもあって前半を10-11と接戦に持ち込み、後半もよく粘って終盤まで食い下がりましたが、最後は相手の強打に押し切られました。敗れはしたものの、充分に健闘したといえる試合でした。
シングルは2年生の岡田くんが出場。相手はサウスポーで、強い球を打つわけではないけどトリッキーなショットでラリーを組み立て、ここぞというときには確実にスマッシュをライン際に決めてくる試合巧者でした。あまりみかけない変則的なタイプで、岡田くんが翻弄されるシーンも何回かあり、非常に難しい試合になりました。
【3回戦】春日部 0-2 叡明
複1 佐無田・丘咲 0(13-21、18-21)2 山崎・大熊
単 岡田[2年] 0(10-21、10-21)2 八木澤
【写真】左上:強豪・叡明のダブルに臆することなく攻める佐無田・丘咲組
右上:試合前に円陣を組んで気合いを入れる団体メンバー
右中:苦しい展開ながら必至にシャトルを追う岡田くん
下:世代最後の団体戦を終え、整列して挨拶を交わす春高選手たち
強豪校の厚い壁に跳ね返されましたが、やるべきことはできた大会だったのではないかと思います。今回をステップに、3年生は最後の地区大会で培ってきた力を出し切って選手生活を全うしてほしいものです。また、2年生にとっては自分たちの代替わりにつながる滑走路ともいうべき大会になります。他校の3年生にも胸を借りる最後のチャンスなので、思い切り挑んでほしいと思います。
今回の県大会を見ても、東部地区の学校は8校すべて1勝以上をあげ、ベスト8にも4校が勝ち進みました。ずいぶんと地区のレベルが上がったなと実感した大会でした。その強くなった東部地区の代表になれることは本当に誇れることだと思います。個人戦でも一人でも多くの選手が地区代表になって県大会に出場できることを期待します。頑張ってください。
小池先生のコメント「東部地区予選での悔しい敗退から二週間、気持ちの切り替えも難しい中で、何とか前を向いて練習に取り組んできました。結果としては3回戦で負け、県ベスト16に終わりましたが、選手は今持てる力を充分に発揮してくれたと思います。次はもう既に約一週間後に迫った個人のインハイ予選となります。3年生にとっては最後の大会になるので、悔いなく終われるよう、やれることは全てやって大会に臨みたいと思います。今後とも春日部高校バドミントン部をどうぞよろしくお願い致します」